子供の病気と言えば、風邪が一番最初に思いつくと思います。実際、クリニックなどでの小児医療で一番多いのは風邪だと思います。その原因の大半はウイルスで、いわゆる対症療法しかない場合が多くを占めます。親御さんに、あ、単なる風邪ですか、と聞かれる事がよくよくあります。はい、単なるお風邪でございます、とお答えしています。子供の病気は山ほどあるけれど、風邪、胃腸風邪、蕁麻疹、湿疹、かぶれ、気管支炎などなど、大半は数日で治る軽い病気ばかりです。皆さんもご存知の通りだと思います。ですが、ちょっと待って下さい。実は軽い病気と思っていたら、実は。。みたいな事も小児医療の現場では遭遇します。うちの子に限ってそれはないわ、なんて事は時として取り返しのつかない事態を引き起こします。
●麻疹、いわゆるハシカで食べる事が出来ずお昼過ぎに入院、同日夕方に意識障害、痙攣
●ゼーゼーの風邪の治りが悪く、かかりつけ病院へ、着いた途端に心肺停止
●風邪のため風邪薬を飲んでいた。3日目から胸が痛い、息苦しい、その数時間後に不整脈で倒れる
●数秒の痙攣、嘔吐、でも痙攣が止まれば普通にしている。数日後、痙攣止まらず意識障害
●喘息の治療をしようねと子供や親にも再三指導、でも定期受診せず、ある日の朝、呼吸停止で搬送された
●腸風邪と言われ続け一週間、何も食べる事が出来ず、結局、盲腸の破裂と腹膜炎
●数ヶ月前からたまに嘔吐、それ以外は症状なし、片頭痛かなと言われた。嘔吐がやはり止まらない、痩せても来た。結局、大きな脳腫瘍だった
●足が痛い、捻挫か成長痛と言われ続けた。治らない、歩けない、熱も出て来た。白血病だった。
これらはほんの一例で、小児科をやっているとビックリするような事がたまにだけれど起こります。それはどの子供に起こるかは誰にも分かりません。
子供は大人と違い、上手に訴える事が出来ないし、赤ちゃんに至っては話す事すら出来ません。最初に書きましたが、大半は風邪、そう、単なる風邪なんです。でもね、今、挙げたような子供たちが実際に居るという事、ご自分のお子さんがそうなるかも知れないという事を頭の片隅にでいいから覚えておいて欲しいです。
あの時、こうすれば良かった、ああすれば良かった、行けば良かった、言う通りしたら良かった、を可能な限りゼロにしたい。
おの小児科の小児医療の根幹です。決して無理しない治療、早め早めの判断、それが最終的には子供たちに有益になると思うから。大人の医療の事は知りませんが、小児医療は後ろを向いて泣いて後悔しても何も変わりません。下手すると残酷な未来があるだけです。
決して自己判断はしない、単なる風邪だと勝手に判断しないで下さい。どんな症状でも病気でも悩みでもいいんです、とりあえず、おの小児科に診せてください。おの先生やスタッフに会いに来て下さい。小児医療の大半は軽症、それはそれでいいんです。残りの重症は皆さんの想像を超える重症です。
だから自己判断は危険です。お子さんが風邪かどうか、一緒に確かめましょう。それも小児医療の大切な一面です。
こんな症状のあるお子さんに・発熱、咳、鼻水、下痢、嘔吐など・・
アレルギー、皮膚科の病気にも対応
原因を検査で明確に把握し、的確な治療・予防につとめています
院内を列車が走ったり、楽しく子供がかかりやすい雰囲気にしています
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